山歩きの軌跡ー国内編ー

これまで、高いところ、低いところあわせたら●●箇所くらいの山を歩いています。
ここではこれまで私が歩いた世界中の山の中で感動した山の数々をご紹介します。
このページでは国内ページをご紹介します。

熊野古道の難所・大雲取、小雲取越えトレッキング


 

 

 

いつかは挑戦したいと思っていた熊野古道。9月に入って、休みを利用して3日間のトレッキングに和歌山へでかけた。

それほどの海抜はないが、大雲取越えは歩行時間が長く、約6時間半のコースである。かなりの体力が必要で昔は難所といわれた所だ。

宿から外を見ると雨が降り始めている。
雨具で身を固め出発。有名な那智大社で無事を祈りトレッキング開始した。

雨はいよいよ激しく降り続け、石段の登りも下りもひどく不安定なものになってきた。


 

杉の間をぬうように白く霧が立ちのぼっていく様はなかなか神秘的
で、熊野の山の奥深さが偲ばれる。

まだ暑さが残っているので寒くはなかったが、土砂降りの雨の中を歩き続けるのは非常につらかった。体力の消耗が激しく、疲労が濃くなってきた。

予定よりかなり遅れて宿泊地点の熊野川小口にやっとたどり着く。

 

この小口の宿泊所は、もともと小学校であったところが、空き教室となったため、トレッカーたちの宿ととして生まれ変わったところだ。

テレビでも取り上げられたらしい。素朴な村の人の手作り料理はおいしかった。

体力を回復して、翌日は小雲取越えを約4時間半のトレッキングで熊野古道を歩いてきた。

古都京都の山を歩く(雲取山 911m)
紅葉には少し早い10月の終わりに京都へ行く。
うっそうと生い茂っている北山杉で有名な、雲取山(911m)を周遊して歩いた。
林道を進み、花背高原スキー場跡を通り、寺山峠を越えて一の谷へ。
雲取峠を経て北山の盟主
「雲取山」の頂上へ。下山は二の谷から花背へ降りた。
約4時間の行程を、北山杉に圧倒されて歩いた1日であった。
翌日は嵐山の保津峡ハイキングを楽しむ。
明智光秀が越えたと言われている
明智越の道なき道のような尾根のコース
を進み亀岡へ入る。
そこから再び嵐山へ戻った。
縄文杉と出会った日
鹿児島からフェリーで3時間、屋久島に渡りホテルから車で1時間かけて登山口に着く。縄文杉は標高1300Mを越えるところにある。そこまで往復9時間かけて歩かなければならない。以前伐採した杉を運び出していたトロッコ道の上を約2時間は歩いただろうか。険しく奥深い山道に入っていく。大きな名も無き杉が林立している様は、ロストワールドの世界だ。やっとウィルソン株に到着。大きく根を張っているが中は空洞で、小さな社が祭ってある。ウィルソンという人が発見したそうな。
 帰路、この中で三味線を弾いている若者がいた。物悲しい沖縄のメロディーを歌っていた。
 更に歩くこと1時間、下から見上げても目が届かない巨大な杉がやっと姿を見せてくれた。しかし側へ近寄ることも触ることもできない。観覧台(?)というか柵というか、とにかく縄文杉は一定の距離からしか眺められない。心無い人たちが杉の皮を剥ぎ取るので仕方のない策だろう。しかし7000年も生き続けている白い杉の肌に触れたい気持ち、よくわかる!!!
この縄文杉は2本の木が1本に合体したという説もある。だからホントの樹齢は切ってみないとわからないそうだ。大の大人が12人手をつないでやっと幹を取り囲める大きさだから、いかに巨大な杉か。杉が主役で人間はまさに虫のように小さい。
自然が主役で、人間はその自然によって生かされていることをもっと自覚できたら、この地上の環境破壊を食い止める事ができないだろうか。
中国山地一の大山
中国山脈の名峰大山、1710,6m。
大山寺の町並みを経て登山道へ。大きな石段を一歩一歩上がって行く。
段が高いので、体の小さな私には、かなりきつい。
それでも視界が開けてくると山頂が近いと感じる。途中で見た雲海の白い世界が目に残る。
下界の米子から境港への稜線が、実に美しい。
避難小屋で少し休憩。下から持参した小石を積み上げる。
さあ一気に頂上弥山だ。
四国の霊峰、石鎚山
四国で一番高い山石鎚山、1982m。
松山に一泊して早朝出発。車で石鎚スカイラインを抜けて土小屋へ到着。
朝からずっと雨。いくら待っても止まない。
進むか引き返すか迷ったが、登っている人が何人かいる。雨の中、登ることにした。
だんだんと小雨になり、雲の途切れたところから
素晴らしい谷間の景色や、山頂の緑が鮮やかに目に飛び込んでくる。
来て良かったと思う瞬間である。山頂は予想外の人だ。
風が谷から吹きつける。寒いので、山小屋の中で熱いお茶とむすびをほうばる。
美しい谷川岳
谷川岳、1977m。夜行バスで関越自動車道を走り、水上町に到着。
よく晴れている。
ロープウエイで一気にあがる。登山道だがやたらと大きな石が目につく。
山の上から流れてきたようだ。
途中でバテ気味の人もいた。
登山はすべて体調の良し悪しによる。
山々を覆っていたガスが晴れると、峰の美しさが現れる。心休まるひとときだ。
小さな高山植物が出迎えてくれる。
山頂は銀座並みのラッシュなので、離れたところに座り、
むすびを手にしながらこの山で亡くなった山男達をしのぶ。
360度の大パノラマ、駒ヶ岳
木曾駒ヶ岳、2956m。中央自動車道から駒ヶ根高原へ。
まだ外は暗い。駒ヶ岳ロープウエイで千畳敷駅へ。
日は上がり美しい360度のパノラマが始まる。
数多い登山者で、この美しい山が傷つかないかと少し心配になる。
素晴らしい好天に恵まれて、いつの間にか山頂に着く。
そこはあまりにも広大な自然、光と影の屈折、空の高さ、
只々私は圧倒されて、自然界のその眺望を楽しんだ。
もう一度この場所へ立つ日があるだろうか.....と思いながら。
ファミリーな山、道後山
 道後山は広島県の最東北端、県境にある。1268.9m。直進で岩樋山1271mを越えて道後山へ向う。岩樋山の山頂から道後山の眺めは実に美しい。
緑の草原の中にすっと一本の道が続く。
 時々子供を連れた家族登山や、犬を散歩させている人と出会う。
高さを感じさせない、優しくてファミリーな道後山である。いつ登ってもその優しさに私は惹かれる。
沖縄、ワイルドな西表島
沖縄にはあまり高い山はない。西表山猫にでも出会えないかと沖縄に飛ぶ。
那覇より更に南西に430km。台湾が近い。
マングローブの茂る浦内川をクルーズして登山道へ。
目指すは秘境マヤグスクの滝だ。まさにジャングルトレッキングだった。
川の中を歩き、岩をよじ登り、道を探し、シダをかき分け歩くこと3時間、やっとマヤグスクの滝に到着。
ほっとひと息入れる。静かだ。
何本も細い糸が流れるような美しい滝を見つめながら、むすびをほうばった。
2日目は西表島の最高峰、古見岳(470m)を登る。
雨の中、装備は完全のつもりでも、つるつると滑る沢をよじ登り、竹やぶを歩き、
まむしに注意して草をかき分けていると、体の中まで雨がしみてくる。
山頂に着いたが何も見えない。とにかく立ったまま昼食をとり早々に下山した。
この二日間のトレッキングは、ワイルドな体験ばかりだった。山は高さではない、ということを実感した。
ところで、西表山猫は? 山中でそれらしきウンチをみつけ、皆でしげしげと眺めて帰りました。
三日目は石垣島へ渡り、於茂登岳(526m)を登った。
よく整備されていてとても歩きやすいコースだった。
至仏山から尾瀬へ
尾瀬は有名だがもう水芭蕉の季節を過ぎていた。
ならば至仏山を目指そうと言うわけで鳩待峠へ。
多くのトレッカーがここから出発している。快晴に恵まれ私の足は軽やかだった。
 だんだんと視界が広がってくると、尾瀬ヶ原が眼下に見えてきた。
その広さに感動。更に歩く。頂上がすぐそばにあっても、そこに至る道が細くて
、お互い譲り合いながら何とかたどり着く。三角地点で写真を撮ると場所の交代。
帰路は尾瀬ヶ原を目指して下山する。尾瀬は広々として、所々にまだ水芭蕉が咲いていた。
シーズンには、この湿地帯一帯に水芭蕉が咲くことを想像しただけでも圧巻であった。
大切にしたい宮島の原生林
 月に1回は宮島を歩く。その原生林に包まれた、神の宿る島を私はこよなく愛している。
特にその宮島を見直したのは、沖縄の於茂登岳(526m)へ行ったときだ。
そこには亜熱帯原生林が生い茂り登山道はよく整備されていた。
石段を上がりながら、周りの景色があまりにも宮島の登山道に似ていたので、
今大聖院コースか紅葉谷コースか、宮島を歩いているような感覚だった。
 それは宮島にいかに多くの原生林が残されているかという証明でもあつた。
沖縄まで行かなくても原生林は身近にあるのだ。
酸性雨でかなり痛めつけられているが、瀬戸内海に浮かぶ神の島、宮島を大切にしていきたい。
 しかしこの島も観光だけで成り立っており、過疎地域に指定されている。
人口が減り続けているのだ。島の自然か観光か、
人間の知恵を出し合って共存していけないだろうか。....