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| 山歩きの軌跡ー海外編ー |
70%は水でおおわれている地球は、水の惑星といわれています。
残りの30%の大地の中に人々を魅了してやまない山々がそびえています。
たとえ山頂に立てなくても、山の生命エネルギーは私を癒してくれます。
登ってもよし、眺めてもよし、それが広大な山の魅力です。 海外登山ではその魅力にたくさん触れられるような気がします。
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エーゲ海に浮かぶクレタ島の渓谷を歩く |
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5月の終わりにギリシャの島々へフラワートレッキングに出かけた。
私は花より、クレタ島やサントリーニ島を歩くことに興味があった。
実際、暑さのため、ほとんど花は枯れた状態であった。花の好きなツアー
仲間はがっかりしていたが、、、、
めざすクレタ島の渓谷は、ヨーロッパ最長のサマリア渓谷である。
18kmを約6時間かけて下っていく。そのためバスで山間部のオマスロ平原まで移動し、そこからクレタ島の南端アギア・ルメリまで下っていくトレッキングを開始する。
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確かに渓谷なので切り立つ様はダイナミックだが、暑さで渓谷はカラカラに乾燥し、水一滴も無いのには閉口した。歩くこちらの体まで干上がりそうで、随分水が豊富な日本の渓谷と違うことを思い知らされた。
終点近くなってやっと川に水が流れていたのにほっとする。 |
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下に下りてから船に乗る。船から見る島の風景は美しい。
本当にギリシャの青い空、紺碧の海には白い建物が
映える。
翌日は、火山の島や美しいサントリーニ島、そして遺跡のあるデロス島を歩いてエーゲ海を堪能した。 |
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| アンナプルナ山群を真近に見て・・・ |
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美しきヒマラヤを求めてネパールに飛ぶ。カトマンズからポカラへ。 この町からアンナプルナ(豊穣の女神)山群がすぐ目の前に迫ってくる。
その迫力に圧倒される。6千メーター、7千メーター級の山々ばかりが連なっている。 日の出を見るために1593mのサランコットの丘までミニトレッキング。
早朝出発して暗い空に日の出を待つ。
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徐々に日が上がってくるとアンナプルナ山群に光が差し込み、みるみるピンク色に染まっていく。 8千メーターを越えるアンナプルナ1とマナスル、 そして聖なる山として登山が禁止されている6998mのマチャプチャレの姿が美しい。 午後からプロペラ機に乗って空からもこの山群に近づく。 とても人を寄せつけない白い山々の姿と、自然の厳しさの前にただ沈黙するのみだった。
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| 新しき年をキナバル山(4095m)で迎える |
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マレーシアのボルネオ島に富士山より高い4095mのキナバル山がある。 登山道がとてもよく整備されているので各国から登山家たちが訪れる山だ。 山頂は1枚の岩盤でできており、独特のスタイルを誇っている。 荒々しく、そして凛としている、人を寄せ付けないような冷たさを保持しながらも、 山を愛する者たちにはその美しい全体像を見せてくれる実に男らしく優しい山であった。 1月は雨季にあたり、帰りはづっと雨の中を歩いて下山。 熱帯雨林に雨が降りしきるその様は、神秘的で自然を慈しむ神の創造の業を見る思いであった。
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東トルコの世界遺産、
ネムルート山(2150m)山頂を歩く |
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トルコの首都アンカラから東400kmにあるネムルート山の山頂には世界遺産の巨大な神像がある。
山頂は岩のかけらが積もって丸い丘のように見える。
東側と西側にそれぞれ5体の神像が立っているが、地震で首が転げ落ちてしまった。
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ここは紀元前1世紀にコマゲネ王国のアンティオコス1世の墳墓であったところだ。
下から車で早朝4時過ぎに出発した。
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山頂で日の出を見るためだ。
山麓より30分から40分登ると祭壇だったところに着く。
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世界で一番日の出が美しい所といわれているネムルート山からの日の出を静かに見つめた。
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| カムチャッカ半島を歩く |
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日本から近いカムチャッカ半島のアパチャ山、2741mを目指して行く。寝袋は必需品だ。 標高800mの山麓でキャンプ。 輸送はバス(昔の軍用トラック)である。 目の前に姿を現しているアパチャ山は、なだらかで雪がまだらに残っている。 缶ビールを買っていた私は袋に残雪を詰め込みビールを冷やすことにした。 夜は白夜なのでトイレも恐くない。トイレ小屋の暗闇の方が気味悪かった
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そんな生活に少し馴れたところでいよいよ登山だ。 快晴の中、ガイドについて歩く。日本のようにはっきりした登山道なんてない。 |
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樹木もなくなった。
黄色い小さな花があちこち咲いている。
影がなく日が強い。飲み物も少なくなった。
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私は2000mまで。 山頂へのアタックはしなかった。そのうち無線で全員登頂の知らせが入る。 山頂付近はガスで見えない。天候が悪そうだ。しかし無事下山。
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再び私達は合流してキャンプ地へ帰った。
夜のジャガイモの熱いスープはなによりのごちそうであった。
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| 朝焼けのモーゼの山々で祈る |
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イスラエルを出てシナイ半島のシナイ山を目指す。
シナイは1982年、イスラエルからエジプトに返還されたところだ。
モーゼの山とも呼ばれ、モーゼが十戒を授かった山といわれている。標高2285m。
午前2時過ぎ登頂開始。真っ暗だが空の星々が輝いている。 かなり寒い。懐中電灯で足元を照らしながらひたすら登る。夜が明け始めた。外国人が多いのに驚く。
キリスト教が世界に浸透している証拠だろう。山頂に小さな教会がつくられている。
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その横で日の出を待つ。
皆じっとおし黙って東の方向を見つめていた。日がやっと見え始めた。
太陽の光がモーゼの山々に差し込み、あたりを赤く染めていく。 刻一刻とその色が変化する様は、神秘的で荘厳で思わず人を祈りに誘い込む。
モーゼの山全体はまことに不思議な、歯に似た形をしている。
いつまでも眺めていたい光景だが、心を残したまま立ち去ることにした。
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| ペルー、空中遺跡マチュピチュへ |
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2460mの山頂にある遺跡、マチュピチュまで歩く
ペルーの空中都市遺跡、マチュピチュを訪ねる。 本来なら鉄道の駅を降りてからバスで遺跡まで上がる予定であった。 それがバスのストライキにまきこまれ、乗り物が何もない。 仕方なく自分の足で遺跡まで登っていくことになった。獣道を頼りに一歩一歩上がっていく。 登山になれていない人にはきつい旅となったことだろう。 なぜ2460mの高い所に都市があったのか、まったくの謎だ。
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それでも自分の足で遺跡に到着したときは嬉しかった。 マチュピチュからアンデスの雄大な山々をゆっくりと眺める。 そしてやっばり、こんな高所になぜ都市が???
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